卓球部 インターハイ結果報告

「夏の祭典インターハイ」を終えて

8月9日~14日まで「真夏の祭典インターハイ」が滋賀県大津市で開催された。今大会は何かと縁を感じる大会だった。宿舎は私の高校3年次に行われた「びわこ国体」で京都府の代表として選手宣誓を行った懐かしの京都市役所前。優勝後は再び報告に出向きテレビ放映用に即興で挨拶を考えたことなど、34年の時を経ても当時の思い出が鮮やかに蘇る。またインターハイの行われた滋賀は国体3年間負けなし、昨年の第69回長崎国体でもいまだ破られていない日本記録19連勝を樹立した思い出の地だったからだ。

梅崎光明・山本竜也の両選手とは彼らが小学校からの付き合いで、おそらくご家族以外では私が一番長く時を共有したのではないか。これが二人との最後のインターハイだと思うと感慨もひとしおであった。梅崎君とはそれこそ二人三脚で全国を見据えて日々共に戦ってきた同士の思いである。ちょっぴり寂しさもまじる高校最後の祭典となってしまった。 試合結果はダブルス・ベスト8決定戦で、シングルスはベスト16入りを目前に敗れた。いずれの種目もランク決定戦で涙をのむ残念な結果となった。大会を終えた今、梅崎君に対して納得のいく成績を高校時代に残せてやれず指揮官とし大変申し訳なく思い反省もしている。

俊敏な空間移動・下半身と上半身のスムーズな連携・クローズドフェイスが故にフォアストレートへの打球がやや困難なこと。さらには下回転ボールに対しての打点の修正、球種。ボールのどの位置をヒットするかによって変わる広角打法の理解と実践。O脚の特徴からか左足親指、拇指球に体重がややのりにくい構造上の調整。等々課題は山積だが、だからこそ逆に伸びしろも大きいと言える。

しかし勤勉な彼のこと、今後更に精進し高みを目指してくれることを心から期待している。3年間、心は健全に順調に成長してきた。今後継続的な鍛錬を積み重ね試練を乗り越えればやがては結果は訪れる。すべての試練は未来への踏み台にすぎないからだ。

次なるステージでは私より遙かに優秀な指導者の下で指導を仰ぐことになろう。真摯に卓球道に邁進し、高校時代に果たせなかった夢を今度こそ実現させてほしい。羽ばたけ!!

卓球部監督  萩原 卓己