卓球部ニュース

岡山県高校総体を終えて、愛知インターハイ代表も逃し残念な結果となりました。しかし中国大会には通算55回出場(全国第3位)と記録を更新し、全国に3000校以上ある公立高校のトップをなおも走り続けています。優れた新人選手の確保・入試制度や継続的な指導の現実性など公立ならではの難点を鑑みると、55年間の成果は突出したものであると全国から高い評価をいただいています。

さて、スポーツ庁・県教委からの指導通達にあるよう、今後は部活動の活動時間が大幅に制約されます。そのこと自体に何ら反論する立場にはありません。しかし、本来部活動とは強制的に参加させられるものではなく、あくまでも好きな競技スポーツをやりたいという自由意志を持った生徒達の集合体です。それぞれの学校の特色や競技の特性もふまえたうえで熟慮するならば、原則土日のいずれかをオフ日に指定する方針にはいささか疑問を感じます。

生徒達は真剣かつ活発な部活動体験を通して、教室だけでは決して学ぶことのできない教訓を得ていることは間違いありません。たとえば向上心・集中力を養うのは勿論ですが、上達に不可欠な「忍耐力」「反復力」「論理力」「分析力」などのスキルも同時に身につけていきます。さらには仲間やライバルとの出会い、何よりも本人が自主的かつ積極的に人生を歩むうえで基本となる姿勢・習慣をもそこで培われます。まるで社会の縮図のような疑似体験を通しながら、少しづつ自信をつけ、己を磨き輝く力を身につける貴重な教育活動の場であることは今後も普遍です。

最後に県立高校運動部において、持続可能な強化策を打ち出すことは、困難を極めることは重々承知です。いかに激変する時代の流れと融合しつつ、倉工の伝統卓球部を守り発展させていけば良いのか暗中模索の日々がつづいています。

卓球部顧問