卓球部:北九州インターハイ観戦記

 真夏の祭典、インターハイ卓球競技は7月29日~8月2日に渡り北九州市小倉にて行われました。岡山県史上2人目の1年生チャンピオンとして梅崎光明(機械科・元全国中学5位)が高校デビューを果たしました。シングルス3回戦で現高校日本一、ドイツを本拠地に、世界を舞台に活躍する森園選手(青森山田・3年)と対戦する非常に厳しい組み合わせとなりました。序盤、場内を呻らすバックハンドが決まり、リードを奪うものの、決して慌てない森園選手に徐々にペースを掴まれ0対3で完敗を契しました。しかし、この敗戦から多くのヒントを掴んだことと思います。例えば、試合前の隙一つ見せない鬼気迫る入念なウォーミングアップ。森園選手のコートからの正確無比な位置取り。大きく動かされ、体勢が崩れた後の驚異的な復元力。1回戦から決勝戦まで決して変わることのない抜群の集中力。そして何よりも素晴らしいのが、どんなピンチにも崩れない強靱な精神コントロール。挙げれば枚挙にいとまがありませんが、見事なまでの優勝でした。この先輩王者から多大な刺激を受け、多くを学んだことだと思います。本人には「思い出よりも覚悟」の、ほろ苦いインターハイになったことでしょう。梅崎光明の卓球にかける情熱は人一倍。今後もその気持ちを忘れることなく日々精進し、他者から賞賛される立派な卓球人となることを期待しているのは私一人ではあるまい。