高校生受験者に対する近年の公的資格検定動向

国や公共団体は、新型コロナウイルス感染の蔓延が止まらないこともあり、経済活動が停滞しないための対策に時間や人材を集中させています。その一方で、これまで高校生に対して種々の支援や優遇があった公的な資格検定試験の在り方が変化してきています。ボイラー技師免許取得に向けての高校生対象の講習会の廃止や、技能検定は、本来の目的に沿うべく、有職者の就業支援に力点が戻され、働いていない高校生への金銭的な支援は大きく減りました。岡山県の危険物取扱者試験実施は年3回になった一方で、受験申請や免状申請は学校の学期割り日程では、休業中に行わなければなりません。検定試験の募集について、学校の学期や休業日に配慮した日程でななく、実務についている社会人の一般的なカレンダーに基づく日程が組まれています。

このように、金銭的にも日程的にも高校生が受験する場合には、厳しい状況に変わっています。そのような中、自分に本当に必要な資格は何か。取得時期は今なのか、職業選択が終わり、入社後で構わないのか。入社後に資格取得の援助や奨励の制度があるのか。など考えてください。

本当に必要な資格であれば、十分な準備をして受験してください。全ての試験に対して自分が主体的に取り組まなければなりません。

受験願書の入手や免状申請も、基本的に個人で行なってもらおうと考えています。個人でのWEB申請も積極的に進めてください。特に1年生は各自で所有しているクロムブックの活用を図ってください。