日頃からよく使う言葉に「仕事」や「エネルギー」があります。
この二つの関係は何でしょうか。どちらも使用する単位は[J](ジュール)というものです。
「エネルギー」があるとは「仕事をする能力」を持っているということです。
「仕事」は具体的に目で見える形で理解され,”3キロの品物を1メートル持ち上げる”とか,”削岩機で岩を掘る”などの例で示されます。
一方,「エネルギー」は基本的に目で見えることはないのですが,仕事をする能力を宿すものです。地球の重力を受けている高い場所にある物体は”位置エネルギー”を持っていますし,圧縮された空気は”圧力エネルギー”を持ち,流れる水は”運動エネルギー”を持ちます。
石油や石炭,風力や太陽光が「エネルギー」資源と言われるのは,「仕事をするする能力を有している」からです。
ちなみに,「原動機」とは流体からエネルギーを得て,機械的エネルギーに変換する装置です。水車は「原動機」ですが,ポンプは「被動機」であり,「原動機」ではありません。水は高所から低所に向かって自然に流れますが,低所から高所に勝手に移動することはありません。