弓道部 西日本大会報告

大会名 第22回西日本高等学校弓道選手権大会
期日 平成28年1月4日(月)~6日(水)
会場 広島県立総合体育館弓道場
結果 団体戦 A・Bチーム予選敗退 個人戦 北原駿春決勝戦進出 競射2本目敗退

 新年あけましておめでとうございます。
 今年の弓道部はひと味違います。正月から県外遠征によって始まる幕開けとなりました。3学期は基本的に卒業式や修学旅行等の行事がたて込んでいますから、部活動はどうしても基礎練習の日々が続きます。いわゆるオフシーズンになるのが例年です。しかし、なんと新年早々、西日本大会への参加ができました。これは今まで頑張ってきた甲斐があるというものです。
1 2

 西日本大会とは広島でおこなわれる地方大会なのですが、実質は先日行われた全国選抜の覇者の集まりでもあります。そのレベルは非常に高く、まるで会場は全国大会の決勝戦のような熱気あふれる雰囲気となります。
17
 岡山からは岡山工業・興陽、鳥取からは倉吉西、島根の出雲・出雲工業、広島の広島工業・崇徳・呉工業、山口の南陽工業・宇部西、数え切れないくらいの強豪揃いです。もちろん熊本の秀岳館も参加します。中国・四国・九州の学校が中心なのですが、西日本とは言いながら愛知・埼玉・岐阜・福井・石川・富山など全国から強豪校が集まります。
3 10

11 18
 広島県立広島工業高等学校に山本忠欣という先生がいらっしゃいます。今、我々が行っている学生弓道の基礎を築いた偉大な先生です。アルミやグラスファイバーそしてカーボン製の弓具の開発は山本先生の研究の成果だそうです。この先生の功績を記念して始められた大会なのです。今でも山本先生を慕って全国から弓道部員が集まります。この大会に参加できることは、本当に名誉なことです。つまり、我が倉工弓道部が名実共に全国デビューしたということです。
13 14 15 16
 あこがれの大会に参加できて、私も夏のインターハイを思い出しました。本当によくここまで来られたと思います。しかしこれはまだスタートラインに立っただけなのです、いい気になってはいけません。目標は参加ではなく、勝利なのです。
4 5
 倉工の試合内容は団体戦が予選敗退でした。予選通過ボーダーは17(24射中)です。倉吉西は予選では22(!)でした。しかし優勝は鳥取の米子工業です。上には上がいるものです、良い勉強になりました。
個人戦は二年生の北原駿春君が4射皆中で決勝に進みました。この時点で皆中がなんと33人もいました。レベルが高すぎです、実際ものすごい戦いでした。なかなかこんな戦いは見られません。北原君はその一員です、すばらしい。残念ながら競射2本目で外しましたが、あのプレッシャーの中でよく頑張りました。私は北原君を誇りに思います。
 優勝は岡山の興陽高校 矢野瞳磨君でした。岡山県から優勝者がでて本当にうれしいです。個人決勝戦は最終的に坂出・興陽・今治工業・宮島工業の4人の戦いになりました。
あんな競射はなかなか見られる物ではありません。競射は外したら負けですから(最後まで中て続けなくてはならない)失敗はできません。激しい神経戦です、集中が大切です。宮島工業の山岡君は7本目で外しました、つまり矢野君は予選から合計11本中て続けたのです。
我々もあの場所へ必ず辿り着きます。
8
 我々、倉工弓道部は来年度(今年の8月)に行われるインターハイの強化指定校に選ばれました。私たちは今、県総体連続制覇へ向けて日々精進しています。半年後にもう一度、岡山県で一位にならねばなりません。やることはたくさんあります。この広島遠征も強化対策の一つです。
今回の遠征でのもう一つの成果は、岡山県の特別顧問の黒萩古今先生に直接指導していただく機会を持てたことです。黒萩先生から一人一人に直接指導していただき、生徒たちは緊張の中にも、何か染み渡るものがあったようです。目つきや行動が変わりました。今回の広島遠征は私たちの未来への大きな転換点になるような気がします。
7 12
 最後に、広島まで応援に来てくださった保護者の方々、応援ありがとうございました。当日、審判等しておりまして挨拶もろくにできず失礼しました。今回の結果を糧に必ず全国大会へ出場します。倉工弓道部へのご理解・ご支援ありがとうございます。今年もよろしくお願いします。