1月23日(土)に倉敷市営弓道場(倉敷市四十瀬)で県高体連弓道専門部の合同遠的練習会がありました。
遠的とは弓道種目の一種で、遠距離から立射で的を射る種目のことです。距離は60mが一般的で、1つの標的に対して複数で同時に行射できます。選手数は5名以内、高校生は3人で1チームです。霞的(かすみまと)を使った的中制、あるいは得点的を使った得点制で競います。
霞的とは真ん中に見える白地に黒の同心円が三つ描いてある的のことで、外側から黒白黒白黒白となっており真ん中は白です。
両脇にある得点的は、五色の同心円形からなる的です。中心が黄色で外に赤、青、黒、白となっています。
近的射場と比べるとその違いがよくわかります。
このように、見え方はほとんど変わりませんか、28メートルと60メートルは距離感が違います。
弓の射程距離は水平に射て90メートルくらいだそうです。戦国時代は45度ぐらいに傾斜させて射たそうです。そうすると放物線を描いて実質150メートルくらい飛んだようです。
重い鏃(やじり)を使い、高く打ち上げて重力を利用して上からの攻撃を主に狙ったようです。
現在は軽い遠的用の矢を用いて、安定した射を心がけます。国体競技においては遠的・近的の総合得点で競いますので、この講習会はもちろん国体を目指した講習なのです。興陽・明誠学院・倉工の3校合同練習会になりました。
生徒達は寒空の下、頑張っていました。弓道場のなかにも控える場所があるのですが、広いところで準備するのが倉工流です。こうすると集中できると生徒達は言います。たくましいですね。
実際、大きい大会では居場所を確保して、集中する技が必要になります。彼らもわかってきたようです。
講師は興陽高校の監督、藤井泰彰先生です。弓の歴史や仕組み、遠的のコツ・注意事項を丁寧に講習していただきました。講習の成果もあって、的中もかなり上がりました。
しばらく学年末考査や入試や修学旅行で対外的な活動はできませんが、3月末の若草リーグに向けて頑張ります。
そして今回の研修の成果を生かして国体選手岡山県代表の一員になりたいと思います。