9月14日(日)
本校卓球部監督 萩原卓己先生が昨年度末で、定年退職を迎えられ一区切りとなりました。しかし本校には萩原先生が必要不可欠なため、再任用という形でまだ勤務はされていますが、長年にわたり教育に尽力され、多くの生徒・学生に学びと気づきを与えてくださった先生へ、少しでも感謝の気持ちを伝えたいという思いから、この会が卒業生により企画されました。会場には玉野光南・倉敷工業の教え子が県外からも含め総勢100名集まり、思い出話に花を咲かせながら、先生とのこれまでの歩みを振り返りました。先生も、懐かしいエピソードを交えながら笑顔でお話くださり、会場は終始あたたかな雰囲気に包まれていました。今後も萩原先生には「生涯卓球人」として現場で指導していただき、これまでのOB同様に後輩たちにも大きな夢と希望と愛情を今後も与え続けてください。
卓球部顧問 福井 快智
以下、萩原卓己先生のあいさつから一部抜粋
「かくも盛大に感謝の会を開いていただき驚きとともに恐縮しております。玉野光南19年、倉敷工業19年と38年間の長きにわたり卓球部の監督を務めてまいりました。その間多くの生徒と出会いがありました。あるときは共に悔し涙を流し、そしてあまたの感動も共有してきました。
この仕事はまるで麻薬のようにさえ感じます。私はドラマや映画を見ても涙することがあります。しかし生徒の作り出す試合での驚異的な粘り強さなどは、まさに台本・筋書きのないドラマなんです。どんな名作でさえもそれには遠く及びません。激戦中に自然に涙がこみ上げることさえもしばしばあります。この本物の感動を1度経験してしまうと、指導中は 99%が嫌なことであってもなぜか我慢ができるものなんです。
教育公務員では財を成すことは出来ません。あなたの財産は何かと聞かれれば、間違いなく多くの教え子たちと思い出だと断言できます。一人一人が努力を積み重ね3年間で大きく成長していきます。その姿をいちばん間近で目の当たりにできる瞬間はまさに教師冥利に尽きます。どれほどの大金を持っていたとしてもそれは決してお金で買うことのできない唯一無二の瞬間なんです。だからこそ教え子たちと思い出こそが私にとってはかけがえのない財産なんです。」
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総勢100名集まった教え子たち
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萩原先生からのあいさつ