糖化反応から発酵へ

先週開始した糖化反応については10月1日時点では原料もほとんど溶解していて順調に糖度も上昇していましたが、10月4日の時点で多くの原料が溶け残り始め、5日には追加で原料が入れられないほどの溶け残りになっていました。そのため、一旦残渣を取り出し、改めて原料を追加投入しましたが、原料を入れるカゴのネジが緩んでいて脱落してしまったため、ほとんど糖化反応が進んでいませんでした。さらに温度調整にも問題が発生し、記録を見る限り6日の夜中に温度異常で装置が止まっていました。


ようやく本格的な実験が出来ると思っていただけに、これだけのトラブルが発生してしまうと予備実験通りの結果とはなりませんでしたが、予定通りに理大に株分けしていただいた酵母菌を利用して発酵に入りました。どの程度のアルコールが回収できるか分かりませんが、来週以降の結果に期待したいと思います。

ただ、分析練習のために使用した本校のガスクロマトグラフ装置が故障してしまったので、今後成分分析が課題になりそうです。

また、解繊装置の修理が終わり、修理時に刃の部分に改良を加えていただいた結果、1時間当たりの解繊量が多い時に310gも取れるようになりました。平均すると200g/hとこれまでの2倍の処理量になり、解繊効率が上がったので良かったです。