卓球部」カテゴリーアーカイブ

卓球部「全日本卓球選手権」に参加して

平成30年1月15日から21日までの1週間にわたり東京体育館で,平成29年度全日本卓球選手権大会が盛大に行われました。倉工からはM3Bの白神裕大,萩原卓樹の2名が参加しました。

2年後に東京オリンピックが開催されるこの聖地で試合ができたことは生涯の良き思い出になったことでしょう。巨大な体育館内にある練習会場では水谷・石川選手らのベテランメダリストをはじめ「チョレイ」の掛け声だけでなく名実共に今回トップに立った 張本,女子の平野みゆ・伊藤みまらの若き日本のホープ達が殺気だった練習をしていました。

同じコートで練習するように促しましたが,さすがに彼らにその勇気はなかったようです。試合結果は萩原卓樹が1回戦,白神裕大が2回戦敗退でした。全国での1勝は3ヶ月分の厳しい練習に匹敵するとも言われますがまさにその通りだと思います。近年の卓球ブームに乗り報道・メディアでごった返す赤マットのフロア内です。さぞかし緊張もしたことでしょう。そうした中,多くのプロ選手達が特別な思いで臨むのがこの全日本大会なのです。

3年生のふたりにとって倉工のゼッケンを背に戦う全国大会はこれが最後になりました。しかし,幸いにも卒業後は関西学院大学・京都産業大学でさらにステップアップした競技生活を送れるチャンスが待っています。後輩達の励みになるよう精一杯努力し,逞しくなった姿を見せてください。

最後に伝統校倉工卒の誇りと意地を心に焼き付け巣立ってほしいと願います。そして,今後はどんな困難に立ち塞がれても「覚悟と工夫」があれば道は自ずと開かれるものだと信じなさい。新天地での成長と活躍を心から期待しています。くじけるな!

 卓球部顧問

平成29年度 卓球部の活動について

9月23日岡山市のZIPアリーナにて,平成29年度の全日本卓球選手権大会岡山県予選会が開かれました。その結果,一般男子ダブルスに於いて白神裕大(M3B)組が初優勝。萩原卓樹(M3B)組が準優勝。福井快智(M3B)組が3位入賞し上位を独占することができました。本大会は来年1月15日から21日まで東京で開催されます。上位2組が出場することになりますが,これが倉工生として参加する最後の大会となります。日本卓球界の最高の舞台を楽しむと同時に悔いの残らぬよう実力を出し切ってほしいと願います。
8月にはオリンピック2大会(シドニー・アテネ)に出場し,ベスト8入賞を果たした藤沼亜衣さんから卓球部諸君は直接指導を受ける機会に恵まれました。私の家族と夕食を共にした際の印象から,その誠実な人柄と周りに対する気配り,穏やかな語り口に秘める観察力・洞察力の鋭さには感心させられました。藤沼選手から学んだことは「ただ強いだけじゃダメ,品格・品性ある選手を育成すること」これこそが指導者の根底になければいけないことだと改めて肝に銘じる次第でした。これからも大会が目白押しですがご協力のほどよろしくお願いします。(卓球部顧問)

 

[卓球部」春の選抜出場

2月3日から5日まで鳥取県民体育館にて平成28年度全国選抜高校卓球選手権大会の中国地区予選大会が開催されました。その結果第4位に入賞し3年連続(通算7回目)の代表を獲得することが出来ました。本大会は3月25日から28日の4日間大阪中央体育館において全国の厳しい地区予選を突破した強豪が一同に集い熱戦が繰り広げられます。
今大会生徒達は大会前からとてつもないプレッシャーの中、「よくぞ持ちこたえた」というのが本音です。病気やケガ等予期せぬ出来事にも悩まされながらも幸運も味方につけ、今年も全国の晴れ舞台に無能な監督を招待してくれました。選手達の「がんばり」に心から感謝しなければなりません。                           他の競技同様に、卓球競技においても制約の多い公立高校の置かれた現状は大変厳しいものがあります。特に「春の全国選抜」は地区代表のため残念ながら全国的にもこの数年で公立出場校はほとんど見られなくなりました。                   倉工の代表として、また中国地区の代表として、今度は監督として何か少しでもお役に立てればと思います。「大会は記録と共に誰しもの記憶に残ります。選手諸君と感動を共有できる、そんな時間を大切にしたいものです。」それがささやかな私の願いです。

卓球部顧問

卓球部 夏を終えて新たなスタート切る

8月のインターハイ・夏季大会・各種のオープン大会も精力的にこなし熱く燃えた夏も終わりました。新たな目標を胸に新学期を迎えたところです。振り返ると出場した大会を通して多くの課題と教訓を得ることが出来ました。特にインターハイでは団体・ダブルス・シングルス全ての種目において序盤のリードが守り切れず何とも悔しい逆転負けの場面を何度も味わいました。しかし、不思議な勝ちこそあっても、不思議な負けなどないはずです。

例えば「5-1・6-1・7-1・9-2」などの場面でリードが守れず、勝ちきれませんでした。確かにキャリアを積んだ一流ならその経験値から良く分かるはずです。競り合いや、むしろ2、3点ビハインド追いかける展開の方がかえって戦いやすいものです。序盤大量リードしてからの戦い方のほうが迷いが生じやすく難しくなるときもあります。守勢に入り安全・大事になりすぎたり、逆に早く1本がほしくなり焦ったりと何かと心を惑わす選択肢が広がり生徒にとって結果1本が遠く遠くなってしまいました。

序盤大量リードした場合の心構えは、メンタルでは『ラブオールのつもりで』とか『勝てるかもと思ったときが負けの始まり』など自分自身にしっかりと言い聞かし暗示にかける必要があります。技術面では『連続失点をしない戦術を選択』すなわち自分から点を取りに行くプレーを心がけることやラリー戦に持ち込むことなどが挙げられます。

部員全員が初出場のワクワクした真夏の祭典インターハイ。『実践に勝る訓練はなし』と常々生徒達には言い聞かせてきましたがこの教訓を生かして今後の更なる飛躍を期待しています。また学校からほど近い地元総社市(約8キロ)で行われたインターハイでした。試合だけでなく大会期間中は共に倉工で汗を流した福井商業・静岡学園・報徳学園らの選手との交流を通してさぞかし友好も深まったことだと思います。最後にあなたたちは近い将来社会を担う人格です。大会に携わり裏方で支えて下さった多くの地元高校生・先生方に対しても感謝の気持ちを忘れないそんな人に育ってほしいものです。
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卓球部 顧問

卓球部 「現役世界大会メダリスト岡山へ」

4月29日卓球界現役名プレーヤーの岸川聖也選手(ロンドンオリンピック単5位・世界大会団体、複銅メダル) 松平健太選手(先月行われた世界大会団体銀メダル)の2名が岡山に立ち寄ってくれました。たまたま居合わせた倉工生と記念写真を撮り、その後家族と共に3時間以上も楽しい晩餐を過ごすことが出来ました。2人ともテレビで見る印象よりずっとずっと明るくスマート、誠にさわやかな好青年でした。我が家の妻も娘達も大喜びで笑い声の絶えないあっという間の3時間でした。お洒落な私服に身を包み、先日まで行われた世界大会の舞台裏、中国選手の用具、愛車の話など様々な話題に花が咲きました。                                     テレビやマスコミ等への露出度・海外が拠点の生活環境などまさに彼らは芸能人並みです。私たちの所属した30年前のナショナルチームとは大きく様変わりしていることに今更ながら驚かされました。まだまだ若い現役の岸川・松平選手、そのさわやかな笑顔と人柄に益々磨きをかけ卓球日本を背負って立つ先陣として今後も活躍されることを心より祈念しています。
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卓球部顧問

卓球部「春の選抜卓球大会」

3月25日から28日まで福島県郡山市で行われた「第43回全国高等学校選抜卓球選手権大会」に中国地区代表として出場しました。予選リーグ第1試合はれいめい(鹿児島)と対戦し1対3で敗れました。萩原卓樹(M1A)の1点のみでした。第2試合は東山(京都)と対戦し0対3で敗退しました。ダブルスの白神裕大(M1B)・萩原卓樹組は先にマッチポイントを握っていただけに悔やまれる敗戦となりました。中国地区予選会を選手の奇跡的な粘りで突破しただけに無能な監督としては連れてきてもらえただけで本来有り難いはずなのです。とは言うもののやはり負ければそれはそれは悔しい気持ちと悔いも残る大会となりました。つぎはいよいよ岡山インターハイです。県内予選を取りこぼしのないように戦い本番への切符を確実に手にしたいと思います。  また保護者各位におかれましては遠方までわざわざ駆けつけ心強い声援を頂き誠に有難うございました。

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≪写真提供:日本卓球株式会社≫

卓球部顧問

卓球部 春の選抜出場

 第43回春の選抜中国地区予選会が総社市きびじアリーナで行われ、実力以上の力を発揮し第4位に入賞しました。その結果2年連続6回目の全国選抜出場(福島・郡山)を果たすことが出来ました。出場選手の2名は中学から卓球部に入り、学校体育だけで育ってきた生徒です。更にもう1名は腰痛からこの2週間近くはラケットもろくに振れませんでした。40年以上にわたる卓球人生の中でも希有で、不思議な力が後押ししてくれたような奇跡的な勝ち方が随所にありました。奇跡とは起こるから奇跡なのでしょうが、やはりそれなりの根拠があったからこそ起きたのだろうと思います。

まず第一に生徒達のまさに驚異的な粘りがあげられます。「それこそ技術はまだまだ亜流ですが、今回の試合に臨む精神は立派な一流選手であったと思います。」短期決戦を制するのは数や技術よりも相手を上回る気迫の方が遙かに重要です。私の眼には生徒達が頼もしく写りどうしても勝たしてやりたいと切に感じました。             

 二つ目の根拠を挙げるならば梅崎・山本・和田君ら3年生の協力なくして今回の成果は決して望めなかったと言うことです。卒業間近の3人は1・2年生より一足早い卒業考査の期間でさえ試験終了後自宅にいったん帰り勉強し、再び自転車や電車を利用し放課後の練習相手に参加してくれました。選抜予選開会式当日は考査最終日にも関わらず、すぐさま会場まで駆けつけ後輩達のヒッティングパートナーをも務めてくれました。梅崎君(ベトナム国際日本代表)に関しては、指示通り次の対戦校の戦力分析を詳細にメモにし口頭でより正確に私に報告してくれました。またウォーミングアップのため廊下で待機している後輩には私に成り代わり戦術の徹底もはかってくれました。彼の情報分析力に今大会どれだけ助けられたことかわかりません。このように彼ら3人の献身的な協力も奇跡を起こす一因であったことはいうまでもありません。

 最後はやはり開催県として地の利があったことです。父兄はもちろんのことOB諸氏の盛大な応援も追い風になったはずです。。また大会役員として参加されている県内先生方からの温かい声援と細やかなご配慮も勝因に挙げられます。他にもまだいくつかの要素が複雑に絡み合い今回の劇的な勝利が生まれたのだと思います。            
 生徒達は春の選抜代表権を獲得したことでスタープレイヤーのいない自分たちでも夢は叶うことを学んだはずです。「失敗から学ぶ教訓も確かに多いはずですが、思春期年代の彼らには成功から学ぶ教訓の方が効果は遙かに絶大だと考えています。」この成功体験を通して結束力が増し、チーム全体の更なるステップアップのきっかけになると確信しています。しかし、自信と過信をはき違えてはいけません。「試合はまるで感情を持ち合わせた生き物のようです。」何気ない1本から誰もが予想だにしない結末へ向かって大きなうねりとなることもよくあることです。大会では最後の最後に天国と地獄が入れ替わることも日常茶飯事です。束の間の喜びに家族や仲間と共に浸るのもよいことでしょう。でも今後も大会は待ったなしの目白押しです。目先のことに一喜一憂することなく次なる目標に向かいまっすぐに着実に歩を進めていきたいものです。

卓球部 顧問

卓球部 全日本大会報告

 1月11日から17日まで全日本選手権が恒例の東京体育館で行われました。本校からは梅崎光明(3年・多津美中卒)が3年連続(中学から連続6年)で出場しました。1回戦はインターハイ65年連続出場を継続している京都東山高校のエース高橋選手との対戦でした。膝の怪我からまだ完全復活とはいかないものの、粘り強いプレーの高橋選手に辛勝することが出来ました。東山ベンチには恩師の今井良春先生が入られ選手のみならず、監督も師弟対決となりました。母校東山高校時代の埼玉インターハイ・滋賀国体優勝時には監督として今井先生に入っていただき適切なるアドバイス・叱咤激励をいただきました。卒業後の現在でもいつも気にかけてくださり感謝しております。
 私にとって恩師と監督として全国の檜舞台で対戦出来たことはたいへん光栄であり生涯忘れられない全日本となりました。
 2回戦は国家チーム、エリートアカデミー所属で海外でも活躍中の緒方選手でした。激しい打撃戦となりましたが最後までしっかり攻め続けた梅崎に軍配があがりました。攻めの気持ちとラリー戦になれば力があることを証明しました。
 3回戦は神奈川の実業団選手、英田選手です。カットマンでありながら変幻自在なプレーで圧倒されました。個性的なプレーを仕掛けてくるので初対面の梅崎は今回対応しきれませんでした。2セット先行されても負けない柔軟な対応力が今後の課題と自身も気づいたことでしょう。
 梅崎光明君が倉敷工高の生徒として出場する全国大会はこれで最後になりました。9年間の付き合いでした。単純に通常の生徒の約3倍の時を共有したことになります。
 「若いうちにこそ喜んで苦労・不自由・不便さを味わうことで更なる飛躍が望めるものです。」今まで、そしてこれからも多くの方々に支えられて人生を歩んでいくはずです。郷土の偉人剣豪宮本武蔵が言ったように、「我以外、皆師なり」この精神を忘れずに次なるステージで活躍できることを祈っています。

卓球部 顧問

卓球部 お知らせ

 12月19日・23 日に岡山県高校新人大会団体が行われます。19日は準決勝まで行い、23日は決勝戦のみ行う予定です。2連覇目指し頑張りますので応援よろしくお願いいたします。また年始は1月2日、1時30分から新年初打ち兼OB会を併せて行いますので奮ってご参加下さい。5、6日は恒例行事の福井商業が練習試合に来ます。両校の交流は20年以上続いています。どうぞ自由にご観戦下さい。

 さて、今年度も3人の卒業生を送り出すことになります。全員無事志望校へ合格することが出来ました。梅崎は筑波大学、和田は龍谷大学、山本は地元の優良企業三菱自動車へ決まりました。今まで携わってきた方々に感謝し、新天地で大きく羽ばたいてくれることと確信しています。

 「大学であれ、企業であれあなたに何をしてくれるのかを望むのではなく、あなたこそが何かをそこに残さなければならない。」そう私は考えます。そのためには今こそが一番大切な時間だと思います。大空に力強く舞い上がるためにはその前の助走が不可欠です。私のつたない30年の教員生活でさえ「大学に入学したら頑張る」と言って本当に頑張れた生徒に出会ったことがありません。
 3年生諸君、現状維持では後退するばかりです。卓球に勉強に今をしっかり生きてください。最後に、あなた方の今後の人生において当然辛いこともおきると思います。時にはとても乗り越えられないと思えるほどの大きな壁にぶち当たることもあるでしょう。「でも大丈夫、どんなことでも必ず終わるときがくるから。永遠に悪いことが続いたりはしない。」問題をチャンスに変えなさい。

迷ったら原点に戻れ、倉工卓球部に!      卓球部監督 萩原 卓己

卓球部 インターハイ結果報告

「夏の祭典インターハイ」を終えて

8月9日~14日まで「真夏の祭典インターハイ」が滋賀県大津市で開催された。今大会は何かと縁を感じる大会だった。宿舎は私の高校3年次に行われた「びわこ国体」で京都府の代表として選手宣誓を行った懐かしの京都市役所前。優勝後は再び報告に出向きテレビ放映用に即興で挨拶を考えたことなど、34年の時を経ても当時の思い出が鮮やかに蘇る。またインターハイの行われた滋賀は国体3年間負けなし、昨年の第69回長崎国体でもいまだ破られていない日本記録19連勝を樹立した思い出の地だったからだ。

梅崎光明・山本竜也の両選手とは彼らが小学校からの付き合いで、おそらくご家族以外では私が一番長く時を共有したのではないか。これが二人との最後のインターハイだと思うと感慨もひとしおであった。梅崎君とはそれこそ二人三脚で全国を見据えて日々共に戦ってきた同士の思いである。ちょっぴり寂しさもまじる高校最後の祭典となってしまった。 試合結果はダブルス・ベスト8決定戦で、シングルスはベスト16入りを目前に敗れた。いずれの種目もランク決定戦で涙をのむ残念な結果となった。大会を終えた今、梅崎君に対して納得のいく成績を高校時代に残せてやれず指揮官とし大変申し訳なく思い反省もしている。

俊敏な空間移動・下半身と上半身のスムーズな連携・クローズドフェイスが故にフォアストレートへの打球がやや困難なこと。さらには下回転ボールに対しての打点の修正、球種。ボールのどの位置をヒットするかによって変わる広角打法の理解と実践。O脚の特徴からか左足親指、拇指球に体重がややのりにくい構造上の調整。等々課題は山積だが、だからこそ逆に伸びしろも大きいと言える。

しかし勤勉な彼のこと、今後更に精進し高みを目指してくれることを心から期待している。3年間、心は健全に順調に成長してきた。今後継続的な鍛錬を積み重ね試練を乗り越えればやがては結果は訪れる。すべての試練は未来への踏み台にすぎないからだ。

次なるステージでは私より遙かに優秀な指導者の下で指導を仰ぐことになろう。真摯に卓球道に邁進し、高校時代に果たせなかった夢を今度こそ実現させてほしい。羽ばたけ!!

卓球部監督  萩原 卓己

卓球部 県総体を顧みて

 男子シングルスは梅崎光明が新人戦・近府県に続く3大会連続優勝を目指したが中国人留学生に逆転負けを喫し準優勝に終わった。翌日のダブルスは我慢の梅崎光明・山本竜也組が新人戦に続き2大会連続優勝を果たした。日本人ペアの優勝は9年前の浅沼・田代組(玉野光南)が留学生ペアを破って以来となる。倉工からは25年ぶりの優勝

 団体戦はラストの梅崎が留学生相手に優勢に試合を進めていただけに3年間の決着を是非ここでつけさせてやりたかった。しかし4番山本が先に敗れ準優勝に終わる。
 閉会式を終えきびじアリーナでの選手との長い1日が終わり会場を後にした。帰路に遅い昼食を家族と共にとり帰宅すると梅崎・和田ら5人が先に戻り、すでに自主練習を開始していた。正直驚いた。激戦を終え敗れ、悔しさに号泣した先ほどのメンバーが目を潤ませながらも今まさに前を向いて歩き出している。胸が熱くなった。彼らの期待に指揮官も答えてやらねばならない。誠実に向き合おう。

 今日もまた、負けた生徒は皆申し訳なさそうに目を赤く腫らし、力なくその細い肩を落とす。そうじゃないよ、「おまえのせいで負けたんじゃない、おまえがいてくれたからこそここまで来れた。だから毎日の練習場も行くのが楽しみなんだ。ありがとう。」本当はそう思ってる。言葉にはなかなか出せないが・・・ 止まない雨はない
 さあ行くぞみんな。 公立高校の意地を見せようぞ

卓球部県総体写真

卓球部 倉工魂で「春の全国選抜出場」

 2月に広島県で行われた中国地区大会において準優勝し、第42回春の全国選抜卓球大会(香川)の中国地区代表として通算5回目の出場を果たしました。
 初戦は名門秋田商業を3対1で下し、第2戦は3対2で強豪大阪桐蔭高校に粘り勝ちすることが出来ました。第3戦は埼玉栄高校でしたが、相手の勢いに呑まれ0対3で敗れました。負けはしたものの、どのセットも僅差であり生徒たちは最高のがんばりを見せてくれました。大会を通して非常に粘り強く最後まで諦めずに戦う姿勢を立派に貫きました。その真面目で真摯な試合態度に会場にいる多くの方々から賞賛の言葉をいただき嬉しく思いました。
 全国選抜に出場する県立チームは今ではほとんど無くなりましたが、倉工部員6名は驚異的な粘りで岡山大会から勝ち上がり、名ばかりの監督を全国の檜舞台に連れて行ってくれました。「ありがとう」の一言です。生徒達も卓球を通した経験から、人生においても同様に「思い悩みながらも、辛抱し努力すれば道は必ず開けるもの」身をもって感じ取ってくれたことと確信しています。

卓球部 梅崎大阪国際招待制す


(写真) 関西卓球 情報誌「TAMA」様 御提供

 2月14日から15日まで第54回大阪国際招待卓球選手権大会が盛大に大阪府立体育館にて開催されました。倉敷工高から梅崎光明・山本竜也(機械科・2年)2名が岡山県代表として出場しました。山本選手は成長の跡を見せて5回戦に進出しました。梅崎選手は、終止落ち着いた試合運びで、メンタルコントロールもほぼ完璧に近い試合を見せ初優勝を果たしました。「リードしたときは、負けるかもしれない。逆にリードされたときには勝てるかもしれない。」この気持ちをしっかり肝に銘じて戦っていました。また、「選手の心構えは、試合に負けることは決して恥ずべきことではなく、実力が出せずコートを去ることこそが最も恥ずべきことだ。」この事実も良く理解していました。今回は適度な緊張とリラックスのバランスが絶妙にとれていたと思います。 「孫子の兵法」にあるように「彼を知り、己を知れば百戦危うからず」この極意を試合を通して僅かでも感じとってくれたはずです。優勝直後から全国から祝福のメールが多数届きました。これも彼の人柄と勤勉さの証だと思います。普段は決して十分とは言えないけれど、「いかなる環境の中でも自己の信念を貫き、努力する尊さをこの年代で身に付けることこそが必ずや将来に活きる。」私は指導者と言えるほどではありませんが、真にそう信じてやみません。

卓球部 岡山県新人大会二冠

 12月22日・23日の二日間、岡山市桃太郎アリーナで岡山県高校新人卓球選手権大会兼全国選抜岡山県予選会が開催されました。真面目に取り組んできた成果が実を結び、岡山県人の意地も見せ感動的な逆転優勝を果たしました。勢いに乗り二日目のダブルスでも梅崎・山本組が一セットも落とさない完全優勝を果たしました。梅崎は二月にあるシングルスで三冠王を目指すことになります。この結果、団体は11回目の優勝となりました。
 優勝直後の観覧席では、OBや保護者が歓喜の握手、お母さん方が涙ぐんでおられる姿をまだ熱気冷めやらぬフロアから選手と共に見ておりました。「人を感動さすプレー」とは日常のたゆまない努力と、不利な状況でも決して諦めない人間としての姿勢を貫き通したときに自然発生するものです。いくら、その場だけを取り繕うとし、もがいたとしても決して人を引きつけるようなプレーが生まれるものではありません。生徒達は、卓球の小さなボールを通して、人生にも相通ずるそれは大きくも貴重な教訓を得たのではないでしょうか。自己のひたむきな精進で家族・友人そして関わった多くの方々と喜びや笑顔・感動を分かち合い、自らに周りを幸せにする力があることに気づき驚きと喜びを感じ取ったはずです。表彰式が終わり、静寂を取り戻したフロアに残り皆で歌たったあの校歌。いつまでも褪せることない青春の一ページになったことでしょう・・・。

卓球部監督  萩原卓己

卓球部写真

卓球部 韓国遠征を終えて

 私は11月15日~21日まで韓国・水原で行われた、日韓ジュニア卓球交流大会に日本代表7名の一員として参加してきました。日本対韓国の団体戦と韓国選手9名とのリーグ戦を行い7勝2敗の成績でした。韓国選手のパワーはもの凄く、対応するまでに時間がかかりました。試合を重ねるにつれ徐々に対応できるようになり、自分の得意なラリー展開に持ち込めるようになりました。団体戦は日本が5勝2敗で勝ちました。自分が出場した試合に勝利して日本チームの勝利に貢献することが出来ました。しかし、韓国選手の国を背負ってプレーに臨むときの、1本に対する執着心・集中力、最後まで諦めない粘り強い精神力には驚きを隠せませんでした。私も今まで以上に1本に対しての気持ちの持ち方を重要視しなければいけないことを再認識させられました。

 また、日本と韓国との合同練習を通して、韓国式練習方法を体験することが出来ました。韓国式の練習はとにもかくにも怒濤のように動きまくる練習ばかりで、とてもきつく立っているのも精一杯の厳しさでした。フィジカルトレーニングに関しても日本とは桁外れに行っていました。日本と並び世界のトップに位置する韓国の練習方法も非常に興味深くかつ刺激的でした。日本に帰国してからも学んだことを継続的に行い、積極的に練習プログラムに取り入れていきたいと思います。

 今回の韓国遠征では、ルール変更により新たに使用されるプラスチックボールがすべてにおいて使われました。そのお陰で今までとは戦術を変えて試合をしなければいけないことに気づくことが出来ました。今後の新ボール対策は頭をしっかり使って修正・対応していきたいです。

 今回の韓国遠征は時差こそないものの、文化・言語・気候・食事などの生活環境が大きく異なります。異国でベストコンディションを維持することの難しさを経験することが出来ました。これらの貴重な経験を生かして努力し、1月にある日本選手権では納得いく試合をすることで、今まで支えてくださった方々へ少しでも恩返しが出来るように頑張ります。

機械科 2年  梅崎 光明

卓球部 近況報告

 梅崎光明君(機械科・2年)が「ベトナムゴールデンラケット大会」に続き、「日本・韓国合同合宿」の日本代表に選ばれ現在韓国・水原に遠征中です。先に宮崎で行われた日本開催では5勝し日本選手団では最高の成績を上げました。遠征を通じて技術の向上と、同年代との友好を深めてもらいたいものです。また1月中旬には全日本選手権が控えており、一般・ジュニアの2種目に出場します。リードしてからの戦い方をしっかりシミュレーションして臨んでいくことが大切だと思います。今月も諸々のオープン大会および12月22,23日には県新人大会(団体・ダブルス)が岡山市桃太郎アリーナで開催されます。どうか応援宜しくお願い致します。なお度々練習に来てくださる浅沼先輩(早稲田大卒、東京ファースト所属)は今月行われた全日本社会人選手権において岸川選手(ロンドンオリンピック単ベスト8)とダブルスを組み優勝こそ逃したものの見事3位入賞しました。謙虚で努力家は周知、怪我に負けず益々のご活躍を期待しております。

卓球部梅崎 ベトナム遠征の感想

①活動のスナップ写真
海外遠征に参加して
 私は、7月15日~22日までベトナムのホーチミンで開催されたゴールデンラケット大会に日本代表として参加しました。この大会はシニアの大会でとてもレベルが高い大会でした。
 大会への出場が決まってから、多くの人の期待を受け、応援してもらっていることが伝わってきて、その期待に応えるために、一球一球感謝の気持ちを込めてプレーして、一回でも多く勝つことで応えたいと思っていました。
 そして大会の前日、現地で盛大なパーティーがあり、国際大会に来た実感が湧き、活躍したいという気持ちが強くなりました。試合が始まると、外国人選手のボールはとても速くて対応することが出来ませんでした。しかし、試合を重ねていくごとに慣れて返球できるようになり、良い勝負が出来るようになりました。団体戦は予選リーグ敗退でしたが個人戦では韓国選手やインド選手に勝利しベスト16に入りました。
 八日間の遠征でたくさんのことを学びました。一つは、ミスを少なくしないといけないことです。世界の選手に比べ凡ミスが多く、その差で負けてしまった試合があったので、もっと練習して凡ミスを減らしていきたいです。また、先手を取ることの大切さも学びました。パワーのある外国人選手に勝つためには、常に先手を取って攻めていかないといけないと強く感じました。これからは練習でも今まで以上に攻めの姿勢を意識して取り組みたいです。
 周りで支えてくれている人たちへの恩返しのために毎日の練習で自分に厳しく努力し、日本選手権で活躍できる選手になりたいです。卓球を通して、人間として大きく成長できるように、残りの高校生活も私生活から見直していきたいです。
                         梅崎 光明

卓球部 「感謝」全校にて梅崎壮行式

 本日14日、4校時目に梅崎光明(機械科2年)の壮行式が全校生徒約1、020名で盛大に行われました。本人の挨拶にもあったように「常に感謝の気持ちを忘れずに、一球に気持ちを込めて戦うことが何よりもの恩返しになる。」その気持ちを決して忘れることなく思いっきり世界を相手に暴れてきてほしいと思います。伝統ある校歌にもあるように倉工の名を轟かせてほしいものです。壮行式の映像は本日6時15分からのRSK山陽放送イブニングニュースで放映されます。また山陽新聞にも後日掲載される予定です。

卓球部 山陽放送「イブニングニュース」取材

 7月10日(木)、ベトナム国際卓球大会に日本代表として出場する梅崎光明選手(機械科2年)のテレビ取材がありました。明日は設計の授業風景、そして7月14日(月)に行われる全校での壮行式を取材した後、夕方6時15分~50分のRSK山陽放送「イブニングニュース」スポーツで放映されます。ぜひご覧下さい。
 翌日7月15日(火)から大会に出発しますが、選手は同時に民間の外交員の重責も担うわけです。勝敗のみならず日本人として誇りを誰よりも持って行動をしてほしいと思います。

《テレビ放送》
 7月14日(月) 18:15~18:50
 RSK山陽放送「イブニングニュース」 スポーツのコーナー

卓球部からニュース

 7月3日(木)、元バルセロナオリンピック日本代表として世界で活躍された仲村錦治郎氏(ヤマト卓球開発担当・38歳)が倉工に指導に来てくださいます。今回で3回目の来校となります。現役時代はサーブの名手として、世界チャンピオンをはじめ、今も世界のトッププレイヤーとして活躍するサムソノフ(ベラルーシ)などを破った経歴をお持ちです。あまりの強烈なそのサーブで、元世界3位のメイス(デンマーク)は試合中ラケットを捨ててコートを去ったという貴重なエピソードもあるほどです。倉工卓球部員だけにとどまらず、OBの方々をはじめ自由に参観してください。詳しくは倉工卓球部までお問い合わせ下さい。