先日、教員で実験を始めた内容について毎日データを取っていますが、本日(4月23日)は午前中が3年生の登校日だったので、3密を避けつつ、実験班を代表して最小限の人数で分析をおこないました。
現在は水の種類を変えてデータを取っていますが、今後に繋がるよう記録を取っていきたいと思います。
「工業化学科」カテゴリーアーカイブ
SEH研究開発事業2年目の開始
年度末から新型コロナウイルスの関係で生徒が登校出来ず、長い間研究が止まっていましたが、現在臨時休校により引き続き活動が出来ません。しかしながら、いつから活動が出来るようになるのか見通せないため、予備実験については少しでも進めていこうと考え、教員の方で本年度の活動を再開いたしました。
先週の課題研究の時間に今年度メインで研究に携わってくれる生徒を決定し、昨年度同様に15名いますが、彼らが協力して行えば30~40分ほどの作業を、少ない人数の教員で行うと作業に3時間もかかり、初日からかなりの苦労がありました。先のことはまだまだ分かりませんが、出来る範囲で研究し、少しずつ情報を発信しようと考えていますので、今年度も引き続きよろしくお願いいたします。
工業化学科2年危険物合格
工業化学科2年生9名が2月に岡山県で実施された危険物取扱者試験で乙種第4類に合格しました。
これで2年生40名中28名が乙4取得者となりました。
現在は新型コロナウイルスの影響により多くの活動が制限されているため今後のことが心配されますが、状況が改善された時に向けてコツコツ力を蓄えて行ってもらいたいと思います。
2年連続 ジュニアマイスター特別表彰2名受章
工業化学科3年生の池上竜空君と稲角一馬君の2名が在学中に多くの資格や検定の合格をした結果、『ジュニアマイスター特別表彰』の受章しました。
特別表彰の受章については本校工業化学科としては2年連続の快挙です。さらに今年度の受章者は工業化学科のみとなります。3年間の様々な努力の成果を評価されての受章となるので、卒業後も自分の進路において自信をもって進んでもらいたいと思います。
この流れを後輩にも続けていってもらえるよう、多くの資格取得やコンテストに挑戦してほしいと思います。
解繊糸を使った実験
先月本校の端切れを解繊していただいた原料を使った実験を行い、データを取ったところ、酵素の使用量が質量に対して15%の量で充分な反応が見られました。
これまでの前処理方法では原料と等量の酵素を使用しなければ反応が上手く進まず、少ない酵素使用量では糖度が上がりませんでした。
今回これまでの5分の1以下の酵素量で糖化が進んだので、今後は実験の再現性を確認するとともに、1度の酵素使用量に対してどこまで原料の追加が出来るかなども検討していきたいと思います。
工業化学科課題研究発表会
1月23日(木)に工業化学科課題研究の発表会がありました。今年度から取り組み始めたSEH研究を含め4つのテーマを設定し、3年生がそれぞれの班ごとに一年間研究をしてきたことについて「発表要旨」と「プレゼンテーション資料」を生徒が作成し、2年生や先生方の前で発表しました。発表練習が十分ではなかったため伝わりにくいところもありましたが、発表内容に対する質問も多く聞かれ、発表者・聴講者ともに良い時間を過ごすことができました。
今回の経験は、社会へ出る生徒も進学する生徒にとっても、実りの多い経験となったと思います。この経験を活かして卒業後も更なる活躍がされることを願っています。
SEH研究引継ぎ会
課題研究発表会終了後、現3年生は卒業考査に入り授業としての研究への取組はなくなります。また、学校としても入試業務を中心とした時期に入るため、なかなか研究にかける時間が取れなくなります。そこで、現3年生がいる間に、2年生の代表者へ研究の引継をおこないました。
発表会で概要を聞いた直後なので、普段の予備実験に関するノウハウを中心に、3年生が手本を示し、2年生が実際に体験するという形でおこないました。今後は2年生だけで取り組んでいくようになりますが、今回体験したこととメモを頼りに頑張ってもらいたいと思います。
- 解繊原料を用いた酵素による糖化実験
- 解繊していただいた端切れ原料
2級ボイラー技士合格
酵素量の調整と発酵実験
酵素の追加購入が間に合わなかったためスケールアップした実験については一旦保留とし、これまでの研究で原料の前処理についてはある程度の方向性が得られたので、酵素の使用量の調整とその実験で得られた糖液を用いた発酵の実験に取り組んでいます。
酵素の使用量についてはこれまでは実験結果に差をつけるために多めに使用していたので、量を減らしていき問題なく糖化できるラインを見極めたいと思います。
また、次年度本格的に取り組む予定の発酵に関する予備的実験に臨み、実際にアルコールが得られるかどうか調べようと思います。
SEH共同研究者による講演会③
1月17日にスーパーエンバイロメントハイスクール研究開発事業の共同研究者である株式会社フジワラテクノアートの久岡様に「固体培養の産業利用」という演題で、工業化学科の1・2年生を対象に御講演をいただきました。
微生物や麹菌に関する基礎的内容から、人間生活をより良くしていくための利用方法など分かりやすく丁寧にお話いただきました。
企業ならではの視点も多くあり、気づきの多い、実りある時間を過ごすことができました。
布用シュレッダーと糖化槽についての視察
今回の研究に関する取り組みをされている企業へ、1月15日~16日にかけて研究代表として教員4名で視察をおこないました。
1社目は静岡県にある株式会社石川総研で、布を解繊する取り組みをされています。
現在本校では酵素の効果を高める可能性があるため、端切れを生徒が手で解繊しています。
しかし、かなりの時間を費やし効率も良くないため、スムーズに行うためのヒントを得るためにお伺いさせていただきました。
装置の説明をしていただいた後、網目の径を3mm~10mmまで段階ごとに郵送していた本校の端切れを解繊していただき、仕組みや仕上がりの状態などについて詳細な説明を受けました。
今回解繊された端切れを、今後糖化予備実験に使用する予定です。
2社目は栃木県にある浪岡製作所で、こちらは圧力容器や基礎実験装置の設計・製造をおこなっている企業です。
現在本校で取り組んでいる研究をスケールアップした形で処理することができる糖化槽の製作を依頼しています。
メインの装置は作製していただきますが、架台及び制御装置に関しては本校の機械科、電気科、電子機械科の先生方を中心に作製するため図面や小型の実物を見ながら詳細な打ち合わせをおこないました。
今回の視察で多くの知見を広げることができたので、これらを活かして引き続き研究へ取り組んでいきたいと思います。
新しい酵素を用いた糖化実験
2級ボイラー技士(秋合格)
スケールアップによる実験(結果)
先週から始めたスケールアップしての糖化実験でしたが、残念なことに中身が完全に蒸発してしまいました。
元々床面からコンタミの可能性を減らすために椅子の上で実験装置を組んでいたのですが、結果的にはバランスを崩して倒壊し、中の溶液が無くなってしまったので結果を得ることができませんでした。
すぐにでも再実験に入りたいところですが、期末考査が始まった上に、酵素の残量が尽きてしまい、新しい酵素が到着するまでは休止せざるを得ません。
次回行う際は今回の失敗を活かして取り組もうと思います。
スケールアップによる実験
SEH共同研究者による講演会②
令和元年度危険物結果(秋)
毎年行っている工業化学科1年生の危険物受験に対し、今回は3年生の進路指導との並行で補習に取り組みました。補習に対応できる人数が少なく十分とは言えませんでしたが、3年生にサポートをしてもらいながら全員合格を目指して取り組んだ結果、受験者38人中19名の合格と半数の合格者数でした。昨年に引き続き厳しい結果となりましたが、今年も岡山県で受験する機会がまだ1回残っています。勉強した内容が残っている内に再度、合格を目指して挑戦してもらいたいと思います。
一方で2年生は今回の結果によって乙種全類取得者が在間悠徒君と綱嶋大祥君の2名増えました。あと少しで全類取得できる生徒も8名おり、今後も頑張ってほしいと思います。

SEH共同研究者による講演会①
スケールアップに向けて準備
ビーカースケールでの実験もようやく条件の絞り込みが出来始めたので、今後導入予定の大型装置による糖化実験のための準備ということで、本校にある機材を組み合わせながらスケールアップした実験が出来るように取り組みました。
糖化実験専用の機材ではないため、回転軸への布の巻き付きや溶液の跳ね飛び、温度調節など懸案事項が多く工夫がいりますが、予備実験の条件に近づけるため考えながら取り組んでいます。
- 組み合わせた装置
- 僅かに溶け残った端切れ
- ほとんど溶けた端切れ
- 考えながら組み立てています
































