工業化学科」カテゴリーアーカイブ

SEH研究開発事業2年目の開始

年度末から新型コロナウイルスの関係で生徒が登校出来ず、長い間研究が止まっていましたが、現在臨時休校により引き続き活動が出来ません。しかしながら、いつから活動が出来るようになるのか見通せないため、予備実験については少しでも進めていこうと考え、教員の方で本年度の活動を再開いたしました。

先週の課題研究の時間に今年度メインで研究に携わってくれる生徒を決定し、昨年度同様に15名いますが、彼らが協力して行えば30~40分ほどの作業を、少ない人数の教員で行うと作業に3時間もかかり、初日からかなりの苦労がありました。先のことはまだまだ分かりませんが、出来る範囲で研究し、少しずつ情報を発信しようと考えていますので、今年度も引き続きよろしくお願いいたします。

工業化学科2年危険物合格

工業化学科2年生9名が2月に岡山県で実施された危険物取扱者試験で乙種第4類に合格しました。
これで2年生40名中28名が乙4取得者となりました。
現在は新型コロナウイルスの影響により多くの活動が制限されているため今後のことが心配されますが、状況が改善された時に向けてコツコツ力を蓄えて行ってもらいたいと思います。

2年連続 ジュニアマイスター特別表彰2名受章

工業化学科3年生の池上竜空君と稲角一馬君の2名が在学中に多くの資格や検定の合格をした結果、『ジュニアマイスター特別表彰』の受章しました。
特別表彰の受章については本校工業化学科としては2年連続の快挙です。さらに今年度の受章者は工業化学科のみとなります。3年間の様々な努力の成果を評価されての受章となるので、卒業後も自分の進路において自信をもって進んでもらいたいと思います。
この流れを後輩にも続けていってもらえるよう、多くの資格取得やコンテストに挑戦してほしいと思います。

解繊糸を使った実験

先月本校の端切れを解繊していただいた原料を使った実験を行い、データを取ったところ、酵素の使用量が質量に対して15%の量で充分な反応が見られました。
これまでの前処理方法では原料と等量の酵素を使用しなければ反応が上手く進まず、少ない酵素使用量では糖度が上がりませんでした。
今回これまでの5分の1以下の酵素量で糖化が進んだので、今後は実験の再現性を確認するとともに、1度の酵素使用量に対してどこまで原料の追加が出来るかなども検討していきたいと思います。

工業化学科課題研究発表会

1月23日(木)に工業化学科課題研究の発表会がありました。今年度から取り組み始めたSEH研究を含め4つのテーマを設定し、3年生がそれぞれの班ごとに一年間研究をしてきたことについて「発表要旨」と「プレゼンテーション資料」を生徒が作成し、2年生や先生方の前で発表しました。発表練習が十分ではなかったため伝わりにくいところもありましたが、発表内容に対する質問も多く聞かれ、発表者・聴講者ともに良い時間を過ごすことができました。
今回の経験は、社会へ出る生徒も進学する生徒にとっても、実りの多い経験となったと思います。この経験を活かして卒業後も更なる活躍がされることを願っています。

SEH研究引継ぎ会

課題研究発表会終了後、現3年生は卒業考査に入り授業としての研究への取組はなくなります。また、学校としても入試業務を中心とした時期に入るため、なかなか研究にかける時間が取れなくなります。そこで、現3年生がいる間に、2年生の代表者へ研究の引継をおこないました。
発表会で概要を聞いた直後なので、普段の予備実験に関するノウハウを中心に、3年生が手本を示し、2年生が実際に体験するという形でおこないました。今後は2年生だけで取り組んでいくようになりますが、今回体験したこととメモを頼りに頑張ってもらいたいと思います。

2級ボイラー技士合格

12月に2級ボイラー技士の試験があり、2年生の在間悠徒君が合格しました。これで今年度は合計6名の合格者となりました。
難しい試験ではありますが、諦めることなく繰り返し挑戦し、無事に合格できたことは素晴らしいことだと思います。
今後も色々な資格取得に積極的に励んでいってもらいたいと思います。

酵素量の調整と発酵実験

酵素の追加購入が間に合わなかったためスケールアップした実験については一旦保留とし、これまでの研究で原料の前処理についてはある程度の方向性が得られたので、酵素の使用量の調整とその実験で得られた糖液を用いた発酵の実験に取り組んでいます。
酵素の使用量についてはこれまでは実験結果に差をつけるために多めに使用していたので、量を減らしていき問題なく糖化できるラインを見極めたいと思います。
また、次年度本格的に取り組む予定の発酵に関する予備的実験に臨み、実際にアルコールが得られるかどうか調べようと思います。

SEH共同研究者による講演会③

1月17日にスーパーエンバイロメントハイスクール研究開発事業の共同研究者である株式会社フジワラテクノアートの久岡様に「固体培養の産業利用」という演題で、工業化学科の1・2年生を対象に御講演をいただきました。
微生物や麹菌に関する基礎的内容から、人間生活をより良くしていくための利用方法など分かりやすく丁寧にお話いただきました。
企業ならではの視点も多くあり、気づきの多い、実りある時間を過ごすことができました。

布用シュレッダーと糖化槽についての視察

今回の研究に関する取り組みをされている企業へ、1月15日~16日にかけて研究代表として教員4名で視察をおこないました。
1社目は静岡県にある株式会社石川総研で、布を解繊する取り組みをされています。
現在本校では酵素の効果を高める可能性があるため、端切れを生徒が手で解繊しています。
しかし、かなりの時間を費やし効率も良くないため、スムーズに行うためのヒントを得るためにお伺いさせていただきました。
装置の説明をしていただいた後、網目の径を3mm~10mmまで段階ごとに郵送していた本校の端切れを解繊していただき、仕組みや仕上がりの状態などについて詳細な説明を受けました。
今回解繊された端切れを、今後糖化予備実験に使用する予定です。


2社目は栃木県にある浪岡製作所で、こちらは圧力容器や基礎実験装置の設計・製造をおこなっている企業です。
現在本校で取り組んでいる研究をスケールアップした形で処理することができる糖化槽の製作を依頼しています。
メインの装置は作製していただきますが、架台及び制御装置に関しては本校の機械科、電気科、電子機械科の先生方を中心に作製するため図面や小型の実物を見ながら詳細な打ち合わせをおこないました。
今回の視察で多くの知見を広げることができたので、これらを活かして引き続き研究へ取り組んでいきたいと思います。

新しい酵素を用いた糖化実験

酵素の残量の関係でスケールアップしての糖化実験は年明けに延期することにしましたが、現在使用中の酵素と同等の効果が期待される酵素のサンプルをいただくことができたので、これまでと同様の条件による糖化の実験をおこないました。結果は上々で、今後の研究でも問題なく使用できることが分かりました。
新しい酵素を用いて、年明けからはスケールアップした実験に再度取り組もうと思います。

分解されなかった残渣

2級ボイラー技士(秋合格)

11月に2級ボイラー技士の試験があり、3年生の池上竜空君、稲角一馬君の2名が合格しました。今年度は既に夏の試験で3名が合格しており、合計5名の合格者となりました。前回の試験で残念ながら不合格だった人達は、10月に実施された再チャレンジ試験に挑戦しましたが、あと一問のところで惜しくも不合格でした。12月にも受験する機会があるので、次こそは合格できるよう頑張ってもらいたいと思います。

スケールアップによる実験(結果)

先週から始めたスケールアップしての糖化実験でしたが、残念なことに中身が完全に蒸発してしまいました。
元々床面からコンタミの可能性を減らすために椅子の上で実験装置を組んでいたのですが、結果的にはバランスを崩して倒壊し、中の溶液が無くなってしまったので結果を得ることができませんでした。
すぐにでも再実験に入りたいところですが、期末考査が始まった上に、酵素の残量が尽きてしまい、新しい酵素が到着するまでは休止せざるを得ません。
次回行う際は今回の失敗を活かして取り組もうと思います。

スケールアップによる実験

現在、これまでに取り組んできたビーカースケールでの実験結果をもとに、本研究を通じて初めてスケールアップした実験をおこなっています。翌日に温度調節が上手くいっておらず、温度が6℃まで冷えてしまうトラブルもありましたが、再度調整して再開しました。

スケールアップした倍率通りの結果が得られるかどうか分かりませんが、今後につながる結果が出てくれることを期待したいです。

SEH共同研究者による講演会②

11月29日にスーパーエンバイロメントハイスクール研究開発事業の共同研究者である岡山大学の谷先生に「メタノールを食べる細菌の生態と利用」という演題で、工業化学科の1・2年生を対象に御講演をいただきました。お話の中で、酵素の働きがこれまでは生物が必要としないと思われていた物質によって増えるなど、今ある常識にとらわれない考え方が新たな発見につながるというメッセージをいただきました。

令和元年度危険物結果(秋)

毎年行っている工業化学科1年生の危険物受験に対し、今回は3年生の進路指導との並行で補習に取り組みました。補習に対応できる人数が少なく十分とは言えませんでしたが、3年生にサポートをしてもらいながら全員合格を目指して取り組んだ結果、受験者38人中19名の合格と半数の合格者数でした。昨年に引き続き厳しい結果となりましたが、今年も岡山県で受験する機会がまだ1回残っています。勉強した内容が残っている内に再度、合格を目指して挑戦してもらいたいと思います。
一方で2年生は今回の結果によって乙種全類取得者が在間悠徒君と綱嶋大祥君の2名増えました。あと少しで全類取得できる生徒も8名おり、今後も頑張ってほしいと思います。

SEH共同研究者による講演会①

11月20日にスーパーエンバイロメントハイスクール研究開発事業の共同研究者である岡山理科大学の滝澤昇先生に「発酵-微生物でモノをつくる-」という演題で、工業化学科の2・3年生を対象に御講演をいただきました。専門的な内容はもちろんのこと、研究していくことが人の幸せに役立っている事など心に響く内容の講演を聞くことができ、生徒もそれぞれに感じることがあったことと思います。

スケールアップに向けて準備

ビーカースケールでの実験もようやく条件の絞り込みが出来始めたので、今後導入予定の大型装置による糖化実験のための準備ということで、本校にある機材を組み合わせながらスケールアップした実験が出来るように取り組みました。
糖化実験専用の機材ではないため、回転軸への布の巻き付きや溶液の跳ね飛び、温度調節など懸案事項が多く工夫がいりますが、予備実験の条件に近づけるため考えながら取り組んでいます。

技能検定金賞受賞

11月12日にコンベックス岡山で技能検定に合格した中でも、特に成績が優秀な人が表彰される岡山県職業能力開発促進大会が開催され、工業化学科3年の髙畑直希君が金賞を受賞しました。
工業化学科としては平成28年に受賞して以来3年ぶり2回目の金賞受章です。後輩も続いて行ってほしいと思います。

老松小フェスタに参加しました!

11月2日(土)秋晴れの下、倉敷市立老松小学校のグラウンドにて、本校の科学部、工業化学科が老松小学校フェスティバルに参加しました。 科学部は、「ロケット風船」、「落ち葉標本づくり」工業化学科は、「入浴剤づくり」、「スライムづくり」等、それぞれの特色を活かしたワークショップで大好評でした。